2018年（平成30年）6月16日、兵庫県世界青年友の会は創立50周年記念の会を開催しました。その50年前の同じ日、1968年（昭和43年）6月16日（日）に、財団法人世界青少年交流協会の海外派遣旅行から帰国した20代の青年たちが、「世界青年友の会兵庫県支部」を立ち上げました。当時１米ドルは360円。庶民には、海外旅行など一生に一度行けるかどうかの高嶺の花だった時代でした。

　設立から３年後の1971年（昭和46年）には、会の名称を現在の「兵庫県世界青年友の会」と改め、それ以降、地方自治体・企業・学校・青少年団体や地域住民を、大きな草の根国際交流の渦へと巻き込んで行きました。

　それから半世紀、１ドルは100円ほどの時代になり、世界は東西冷戦から南北対立へと移り、私たちを取り巻く経済環境も国際情勢も、設立当時にはとても想像できないほど様変わりしてしまいました。海外渡航も「10問正解して『夢のハワイ』へ行きましょう」の時代から、国内旅行よりも安い海外旅行の時代へ、そして海外から大勢の外国人が、さまざまな目的で日本へ押し寄せる時代へと移り変わってきました。

　兵庫県世界青年友の会の活動も、かつてはごく短期の訪日青少年代表団受入れが大きな比重を占めていましたが、現在は、海外からの留学生・研修生たちに日本への理解をより深めてもらう活動と、地域のみなさんに外国の文化への関心を高めてもらう活動へとシフトしてきています。

　しかし、私たちが設立当時に掲げた「草の根国際交流の推進」という活動目的は、半世紀を経た今も変わることはありません。私たちとご一緒に、国際交流の輪へぜひご参加ください。